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野川はあも

下草刈り

はあもの「やま仕事」の中で、一番大変だけど達成感も一番で、作業の頻度も一番多い。林の木々の下に生える草やササ、低木などをまとめて下草と言います。これをほおっておくと、たちまち人が立ち入れないような藪になってしまいます。そこで毎年初夏から秋まで(年によっては冬も)活動日にはほぼ毎回行います。これにより、明るい林に保たれ、多種の野草が増え、生物多様性が高まります。エリアにより、ササのみを刈るなど、植生を考えた手入れをするようにしています。

落ち枝・倒木処理

落ち枝、倒木処理:毎回落ち枝の多さにはびっくり。倒木を丸太にするのは、なかなかの力作業。特に剪定をしなくても、木も生き物ですから、常に新陳代謝を行っていて、必要のない枝は自ら落とします。小枝から大枝まで、たくさんの枝が落ちています。特に冬の落ち葉かきの前作業として落ち枝拾いは必ず行います。
◆倒木は、台風などの大風の吹いた後などに多くみられますが、年中起こります。倒れた木が道をふさいでいたり、他の木に引っかかっていたりする時は、その場から移動します。そのために、運びやすい長さの丸太状にします。丸太になったものは、道の柵や看板の杭に利用したり、時にはシーソーや椅子になったりすることもあります。森の外へは運び出しません。枯れた木や倒木も、そこを住処にしたり、産卵場所にしたり、分解して土に戻したりする生き物の大切な資源です。

どんぐり拾いと播種

コナラとクヌギのどんぐりがたくさん落ちます。子どもたちも大好き。

◆10月ごろは、森にいると、ポトンとどんぐりの落ちる音がよく聞こえます。どんぐりを集め、森の日当たりの良い場所や鉢に植え、苗木に育てます。自然に発芽するものもたくさんありますが、他の木の下など日陰でうまく育たないまま枯れてしまうものが多数です。
◆ その他、コマやブローチを作ったり、リース材料にしたり、森での遊びに使います。

落ち葉かき

毎冬大量の落ち葉!意外とハードな作業で体もぽかぽか。子どもが一番好きな作業かも。◆落葉樹がほとんどの南野川ふれあいの森は、毎年年末から1月にかけて大量の落ち葉が降り注ぎます。雑木林として利用していた時代は、落ち葉を集めたい肥を作っていましたが、野川はあもの落ち葉かきは、新しい植物の芽を出させるため、そして子どもたちの落ち葉プールのため?に1月から2月に行います。落ち葉をそのままにしておくと、地面に光が十分当たらず発芽できない植物も多くなります。そこで積もった落ち葉を熊手を使って集め、ブルーシートで運びます。運んだ先では、子どもたちは落ち葉にダイビング!大人も子どもも笑顔でいっぱいになる作業です。

苗木の植え付け

苗木の植え付け:大きくなあれ。森を育てていくための大切な作業。

◆2月ごろ、どんぐりから2年ほどたって、成長した苗木を森の中へ植え付けます。既存樹の密度や植える場所の日照などを考え、丁寧に植え付けします。林の更新は、萌芽更新(切り株から出た芽が成長し、木を若返らせる方法)が、もっとも一般的ですが、高齢木が多い南野川ふれあいの森では、今までなかなかうまくいっていません。そこで、森のどんぐりから育てた苗木を森で育てていくやり方で、林の若返りを目指しています。

常緑樹や竹の伐採

◆落葉樹主体の森ですが、鳥が運んできたと思われるシュロ、アオキは、生長が早く、短期間で大きくなります。常緑樹のために暗くなり、下草の種類も制限されてしまいます。そこで、エリアごとに常緑樹を残すところ、切るところを決めて、主に春と秋に行います。

◆竹は、森の東側に竹林がある影響で、野川はあもが活動を始めて数年は、もっぱら竹を切る作業が必要でした。それほどに森の中に竹が入り込んでいまた。今は、当時の作業のかいあって、たくさんの竹を切る必要はなくなりましたが、年に数本は竹の伐採を行っています。