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野川はあも

竹灯籠の明かりは優しく温かく懐かしく

蚊が元気

予告通り、9月28日は「竹灯籠の明かりで秋の夜の森を楽しもう」ということで、心配していた雨もなく行うことができました。

いつもは、土曜の活動は9時半に始まってお昼までなのですが、この日は午後3時に集合です。それだけでも、特別な感じです。

集合前に森の中を点検のために歩いたのですが、まあちっこい蚊が多いこと!蚊にとっても今夏の猛暑はきつかったのでしょうね、今が最適温度らしく肌の出ている手先や顔に群がってきます( ;∀;) ジョロウグモの網もそこら中に張られています。でもこの時期大きなクモにびっくりするのですが、今年はまだまだ小さい。はて?これもいつも飛び回っている蚊などが少なくて食糧難のせい?

なんで竹伐るの?

今日は観察タイムなしで、作業に突入。森の中には、かなり太い竹があちこちに生えてきています。お隣は竹林なので、竹の地下茎は森の地面にもおそらくかなり張り巡らされているはず。20年前は、ここは森というより竹藪と言った方がよいくらい竹が茂っていました。野川はあもが活動を始めて3年ぐらいは、毎回竹きりの作業をしていたように思います。そしてやっと森らしくなったのですが、ここ3年は、立ち入り禁止になっていたこともあり手が入れられず、竹の方も今がチャンスとばかり、ニョキニョキあちこちに生えてきたのです。このまま、いい竹だね、なんてそのままにしておくと、たちまち森が竹に占領されてしまいます。で、竹を切る作業が必要なわけです。

竹伐るよ~

そうは言っても、竹を切るだけではつまらない。そこで、竹灯籠を作って楽しもうということで昨年初めてやってみたら、これがとても幻想的で美しく大好評!で、今年も。

昨年はまだ立ち入り禁止中だったせいもあり、あらかじめ竹を切り出しておいたのですが、今年は竹を切り出すところから行いました。

高さ15mを超えるような竹を1本切るって、大変なんですが、それでも樹木に比べるとそれほど力は要らず、頑張れば子どもでも切り倒すことができます。なので、今回子どもたちも頑張りました。直径7㎝から15cmもあるようなものまで、8本ほどでしたか切り倒し枝を払い、出会いの広場へ運びました。その間、数人で草ぼうぼうの出会いの広場も程よく草刈りしてくれました。

竹灯籠作り

さて出会いの広場に運ばれた竹を、今度は竹灯籠にしていきます。作り方は簡単。節部分を底にして節と節の間を長さ10cmくらいに切っていきます。昨年は切り口を斜めにしたのですが、斜めにノコギリを入れるのは少々難しかったので、今回はまっすぐでOK

皆慣れてきたのか、用意したろうそくの60個をはるかに上回る竹灯籠が完成。日没5時半まで1時間近くあります。

点火

暗くなるまでの小一時間、使った道具や諸々の活動に必要なものを倉庫にしまったり、灯籠にしなかった竹を保管と乾燥を兼ねて長いまま倉庫の屋根に上げて固定したり、片付けや草取りの他子どもたちとの遊びの時間になりました。夕方の隙間時間、ちょっとした片付けをしたり大人が子どもの相手をして遊んでくれたりする時間があったなあと、ちょっとノスタルジック(‥‥あくまで個人的思い出….共感してくれる人いるかしら)

さて日没時間になり、薄暗くなってきたところで灯籠に火を入れます。灯籠の中に置いたろうそくに火をつけるのですが、これがなかなか…昨年、灯籠の切り口を斜めにしていたのは見栄えだけでなく、ろうそくの灯が燃えやすいという理由があったことが判明します。燃焼とは酸素があってこそ!まっすぐな切り口だと、空気の動きが少ないのですね。それでも、何とか全部の灯籠に灯がともりました。オレンジ色の温かい明りが美しい。これを畑沿いの道に並べました。

並べ終えると、もうとっぷりと日が暮れて森は闇の中。せっかくなので暗い森の中を歩いてみました。さっきまで、しぼんだ白い風船みたいだったカラスウリの花がレース状の美しい花に変わっていました。この時期この時間ならではの開花の様子を見ることができました。

森の奥は真っ暗。用意した懐中電灯の明かりがなければ、森の中を数歩進むのも不安を感じたことでしょう。たくさんの虫の音が聞こえていました。子どもたちも一緒だったのでかなりにぎやかに歩いてしまったのですが、最初に無言で歩く約束をしておけば、また違った気づきもあったかなと少し後悔しました。

再び出会いの広場に戻って

畑沿いの道に置いた灯籠を回収して、見晴らし台の前に並べてみました。はあものロゴに似せて置いてみましたが、言わないとわからないね(笑)ここで集合写真を撮って、本日のプログラム終了となりました。21人の参加者の皆さん(そのうち子ども6人)お疲れさまでした。