4月のとある平日の午後、南野川ふれあいの森へ。
今しか見られないあれこれを見つけながら 一人で歩く・・・鳥のさえずりに囲まれながら一巡できたので、そろそろ帰ろうかと思っていたころ、
「一緒についていっていいですか?」と男子三人組に声を掛けられる。小学校3,4年生くらいだろうか。1人は、40センチ×30センチほどの虫かごを持ち、一人は子ども用プラスティック製の野球バットを持っている。
ん?どういうこと?と思ったが、特に時間に迫られる用事もなかったので、予定変更して一緒にもう少し森を歩くことにする。
まだ4月なのに、近年は暖かくなるスピードが速くてもう葉がかなり茂り、10日前に比べるともう初夏の雰囲気、やや鬱蒼と感じる。どうやら彼らには、この雰囲気が怖く感じたらしい。おまけに、森に到着してすぐにスズメバチが飛んでいるのに出くわして、不安になったようだ。特に何か目的があって、森に来たのではないらしい。
少し、木が多いエリアに入ると「怖い」を連発して一人は「帰ろう」と言い出す。
そこで、サンショウの柔らかい葉をちぎって嗅いでごらんと差し出すと、「すげーいい匂い!」シロダモの新葉の障り心地を伝えると、「オー気持ちいい!」と、こちらが嬉しくなるよいリアクション(*^^*) それでもなお、「蜂が来たらどうする?」とか「虫大丈夫なんですか?」と虫への恐怖心はぬぐえない。その持っている大きな虫かごとのギャップが大きくて苦笑してしまう。
蜂の方だって、人間が怖いのだから、こちらが何もしなければ大丈夫、じっとしていればそのまま飛び去るし、今のうちはハチもおとなしいと説明すると、少し安心してくれたようだ。
「未開の地」エリアにも行ってみた。このエリアは最近竹の侵入が著しくて、あちこちにぐんと伸びたタケノコが出ている。まだあまり地表に出ていないタケノコを見つけて、おもちゃのバットで掘り始めた。さすがにバットでは無理なので、竹の端材を見つけてこれで頑張れば掘れるかも、この虫かごに入れて持って帰ろうと、頑張り始めた。
フェンスの内側が森だから、そこを出てはいけないこと、林の中に竹が生えてきてしまうと竹やぶのようになってきてしまうから、ここではタケノコをとってもいいということ、そして4月25日の土曜日は「野川はあも」の活動日で、竹をとったり、森を守る活動をしているから来てねと伝えた。
帰りは、大丈夫というので彼らをおいて私は帰ることにした。
なんだか私にはとても楽しい時間になった。
町で暮らす子どもたちにとって虫は、怖いもののようだ。確かに日常の中でふつうにみられる虫はゴキブリだったり、アリだったり、蚊だったり、ハエだったり、夏から秋にはスズメバチに注意と報道される。どれも人にとって注意しないといけない生き物になっている。虫ってもっともっとたくさんいろんな虫がいる。虫が珍しいもの=怖いものになっているのかも。日常的に虫がいる場所が減っているのだ。知らないものは怖いと思う。それは人にとって普通なこと。日常的に虫がいる世界、それはきっと他の生き物(植物も、動物も、きのこもそして人間も)にとっても、豊かな世界のはず。そういう一端をこの森で感じてほしい。活動を通して伝えていきたい。
次の活動日に未開の地へ行くと、持って帰ると言っていたたけのこは、途中まで掘られてまだそこにあった(^_^;)
