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どこでも見かけるのには理由がある

ちょっと残念な名前

南野川ふれあいの森で、割と一日中日が当たる明るい場所といえば、畑沿いの道。そのせいでよく草が伸びるし草刈りもまめにしていて、いろいろな草が生えてくる場所です。

初夏から秋まで、真夏でも花を咲かせている草があります。花はとっても小さくて、あまり目立ちませんが良くみると可愛らしい。ハキダメギクです。この名付け親は日本植物学の父といわれる牧野富太郎先生で、東京世田谷のゴミ溜めの中で見つけたことからといわれています。可愛いい花だけに、かわいそうな気もしますが、忘れにくいという点もあるかと(^_^;)

ハキダメギクの花

なんだこれ?

今年も夏でも元気だなと咲いている花をよく見ると、なんだこれ?

中央の花、もう咲き終わりですが、なんだかとげとげの☆みたいの付いてます。ハキダメギクは、その名のとおりキク科。タンポポと同じで、たくさんの花が集まって一つの花のような形をしています。白い花びら(舌状花)は落ちて真ん中の黄色い部分(筒状花)が残っていてこれがやがて黒い種になります。ってことはこの☆みたいな形のものは、この種を運ぶための冠毛です。

冠毛というとタンポポではあのふわふわした綿毛のこと、同じキク科でも全く違います。綿毛は風に乗って遠くへ種を運ぶ作戦。こちらのとげとげ☆の冠毛は、親元の近くにパラシュートのような役目をして種を着地させます。また、とげとげの先は少しざらついているので、人や動物などに付きやすく、少し遠くへの移動もできるのです。

あっぱれな繁殖力

多分、ハキダメギクの画像を見て、見たことあると思った方は多いと思います。「最強クラスの雑草」ともいわれる草で、庭や道端、畑などどこにでも生えています。それは、

①温度さえ足りていればいつでも発芽すること。

②発芽して種を作るまでが短い。一か月ぐらいでOK.

③一株で数千から数万の種をつくれること。あの小さな花1個で30~50個もの種ができるのですから!

とまあ、繁殖力は最強レベルです。親株の下で生息範囲を広げ、時には離れた所で発芽して、じわじわと勢力を拡大するという戦略により、明治初期に発見された帰化植物ですが、今は全国どこでも見られる草となっています。

お庭や花壇で増えてお困りの方も多いかと。でも意外と手で抜くのは容易です。根元をつまんで上にひくと抵抗なくすっと抜けます。葉の形を覚えておいて、花の咲く前にこまめに見つけて抜くしかないですね。

森では、取り立てて抜くことはしません。いろんな草が生えてこれだけが繁茂するという心配もないので。むしろ何月までこの花が見られるか、観察してみたいと思います。近年冬でも咲いていたような・・・こんなところでも温暖化を実感します。